東西線

東西線とは東京都中野区にある、中野駅から千葉県船橋市にある西船橋駅を結ぶ、東京地下鉄が運営する列車である。ラインカラーは水色である。地下鉄ではあるが千葉県内は地上を走っている(高架線)。都心部を走る列車でもあるが、都心と千葉県を結ぶ大動脈でもあり、郊外と都心を結ぶ路線としての役割も大きい。そのため終日利用者は多く、朝は特に混雑が酷い。

東西線の特徴

東西線建設の意図

もともと東西線は中央・総武線の混雑緩和のために建設された。いわば中央・総武線のバイパス路線として作られた。しかし実際には総武線から東西線に大勢の乗客が流入しており、いまや西船橋駅より以東からの利用者によっては東西線が主路線となっており、中央・総武線がパイパス路線となっているといっても過言ではない(詳しい理由は東西線の混雑を参照)

東西線の混雑

朝ラッシュ時の都心方面の東西線の混雑はかなり酷いものである。原因はいくつか考えられ、まずJR総武線よりも東西線を利用したほうが都心部のアクセスに便利であり、かつ運賃もJRを利用するより安くなる傾向がある。また同じ東京方面に向かう京成線、JR京葉線や都営新宿線は乗り換えに難があり、一番便利なのが東西線であること等が考えられる。そのため、沿線住民の利用だけではなく、JR線の西船橋より以西の大勢の通勤・通学客が東西線へ流入するため朝の混雑が酷くなるのである。特に最混雑区間である木場駅から門前仲町駅間は乗車率200%近くになることもある。外から押し込んでてやっと乗れるほどの混雑である。最近は、千葉県内の東西線沿線の開発もあり、沿線住民の利用者も増加傾向である。利用者の増加にあわせて増発も行われているが、これ以上の増発は不可能な状態である。朝ラッシュ時の都心方面は2〜3分間隔の超過密運転を行っているが、混雑により乗降に時間がかかり、ダイヤが乱れることが慢性化している。また東西線が不通になると駅は大混乱に陥る。ちなみに、東京駅内の火災事故でJR京葉線が不通になった際に、大勢の新浦安駅の利用者が浦安駅に流入して駅の外に人があふれているところが報道されたが、東西線の輸送力に余裕がない状況ではもちろん、新浦安駅の利用者全員を運べるわけがない。

ダイヤの乱れ

朝の東西線はダイヤが乱れやすい状況である。まず上記でも述べたが過密運転により、駅での乗降時間にあまり余裕がなく、少しでもトラブルが起こると後続の列車にも影響する。また、直通運転を行っているJR中央線各駅停車、JR総武線各駅停車、東葉高速鉄道のダイヤの乱れにより、東西線に影響を受ける。また東京地下鉄荒川中川橋梁付近では強風のときに速度規制がかかるため、強風の時にはダイヤが乱れやすい。実際に2007年に関東地方に接近、上陸した台風9号の強風により東陽町駅〜西船橋駅間は9月7日の夜頃から9月8日の朝頃まで、運転を見合わせた。

運行形態

直通運転

東西線は以下の路線と直通運転を行っている

朝夕のラッシュ時は総武線各駅停車〜東西線〜中央線各駅停車という運行も行われる。

列車種別

東西線が抱える問題点・課題

激しい混雑

詳しくは東西線の混雑を参照

Suica・PASUMO導入による問題点

運行形態のところでも述べたが、朝夕のラッシュ時は総武線各駅停車〜東西線〜中央線各駅停車という運行も行われる。そのため例えば津田沼駅から三鷹駅に行く場合、東西線経由とJR線(中央・総武各駅停車)のみ利用の2通りが考えられる。この場合終点まで改札口、連絡改札口を一度も通らなくて良いため、三鷹駅では東西線経由か、JR線を利用したかがわからなくなってしまう現象が起こる。特にSuica・PASUMOを使用した場合、この問題が発生する。このような場合、JR線を利用したものとし運賃の引き落としが行われることになるが、東西線経由の運賃計算のほうが安くSuica・PASUMOの利用によって高い運賃を払うことになる。このような事態を問題視する声も少なくない。そのため一部では総武線の直通運転を中止するのではないかとも言われている。なおこの問題に対処するためには券売機で連絡乗車券を購入する(つまりSuica・PASUMOは使用せず通常通り切符を購入する)のが手っ取り早い。

東西線の駅紹介

駅名営業キロ快速東葉快速通勤快速乗り換え路線駅周辺駅間所
要時間
各駅停車快速通勤快速
JR中央線各駅停車三鷹駅まで直通
中野駅0.0JR中央線(快速) JR中央線(JR中央・総武線各駅停車)(三鷹方面直通)中野サンプラザ
中野ブロードウェイ
中野区役所
など
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落合駅2.0---
高田馬場駅3.9JR山手線
西武新宿線
--
早稲田駅5.6-早稲田大学
早稲田中学・高等学校
など
-
神楽坂駅6.8-神楽坂
など
-
飯田橋駅8.0都営地下鉄 大江戸線
JR中央・総武線各駅停車
東京警察病院
東京理科大学
日本歯科大学
法政大学
など
-
九段下駅8.7東京地下鉄 半蔵門線
都営地下鉄 新宿線
靖国神社など-
竹橋駅9.7-毎日新聞本社
竹橋
気象庁
東京消防庁本庁
東京国立現代美術館
など
-
大手町駅10.7-東京駅
読売新聞本社
日本経済新聞本社
3大メガバンク本店本社
など
-
日本橋駅11.5東京地下鉄 銀座線
都営地下鉄 浅草線
日本橋
日本橋高島屋
日本橋三越本店
東京証券取引所
など
-
茅場町駅12.0東京地下鉄 日比谷線東京証券取引所
など
-
門前仲町駅13.8都営地下鉄 大江戸線富岡八幡宮
深川不動尊
東京海洋大学
深川公園
赤札堂
-
木場駅14.9-木場公園
東京都現代美術館
-
東陽町駅15.8-江東区役所-
南砂町駅17.0---
西葛西駅19.7---
葛西駅20.9-地下鉄博物館-
浦安駅22.8---
南行徳駅24.0---
行徳駅22.5---
妙典駅26.8---
原木中山駅28.9---
西船橋駅30.8JR武蔵野線 JR京葉線
JR中央・総武線各駅停車(平日朝夕一部、津田沼駅まで直通)
東葉高速線(一部直通運転)
京成電鉄 本線(京成西船駅 連絡通路なし)
--
総武線津田沼駅(平日朝夕ラッシュ時のみ)、東葉高速鉄道東葉勝田台駅まで直通

◎:停車 |:通過

その他




東葉高速鉄道東葉高速線

東葉高速線とは千葉県の西船橋駅と八千代市の東葉勝田代駅を結ぶ路線である。西船橋駅で東西線と直通運転を行っている。東西線の延長路線として計画された路線である。

運行形態

列車種別

駅の紹介

駅名営業キロ快速東葉快速通勤快速乗り換え路線駅周辺駅間所
要時間
各駅 ・ 快速 ・ 通勤快速東葉快速
東西線に直通運転
西船橋駅0.0JR武蔵野線 JR京葉線
JR中央・総武線各駅停車
東西線(直通運転)
京成電鉄 本線(京成西船駅 連絡通路なし)
---
東海神駅2.1----
飯山満駅6.1----
北習志野駅8.1新京成線---
船橋日大前駅9.8----
八千代緑が丘駅11.0----
八千代中央駅13.8----
村上駅15.2----
東葉勝田台駅16.2京成本線---

◎:停車 |:通過

問題点

直通運転を行っている東西線と比べると運転本数が少なく便利とはいえない。また用地買収に費用がかさんだことから運賃が高く、「東葉高額鉄道」と揶揄されることもある。このことから利用者は多いとはいえない。但し最近は沿線の開発が進んだことにより利用者は増加してきている。

その他

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